2012年11月2日金曜日

冬の城

人は神になろうとして
禁断の領域に手を出した
生まれてきたのは獣たち
心を持たぬ獣たち
獣は火種になりまして
幾多の命で手を染めた

72番の獣には
心が少し残ってた
獣を作った科学者は
いつも獣に言いました
生まれるべきではなかったと
ある夜獣は逃げ出して
冬のお城を見つけます

暖かい色の絨毯も
暖炉も今はボロボロで
獣は部屋を探します
地下で見つけた少女には
発条螺子がついていた

発条螺子をまわしたら
少女はそっといいました

あなたが螺子をまいてくれた
それだけが私の生きる意味
獣は涙を流します
生まれた不幸を呪いつつ


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